『ゲルニカの世界』

世界中の様々な音楽をご紹介する番組 “ミュージック815”
いつもお聴き下さり、ありがとうございます。
この番組も2014年11月の放送開始から、8年目へ突入致します。
いつも番組に対して暖かく接して下さっている皆様に感謝を申し上げます。

毎年同じ様な事を申し上げているのですが、
改めて過去の番組を見つめなおしたんですが、あんま変わってませんね!
これからも楽しんで頂けるバラエティー番組を目指して、
何処まで逸脱出来るか、ご期待下さい。

さて『ゲルニカの世界』と題しましてお届けいたします。
ゲルニカのグループとしての知名度はそこそこあると思うのですが、
実際の活動期間となるとかなり短いです。

孤高なバンド、転じて良い意味で唯我独尊的なバンド、グループは多いのですが、
中国の4大奇書に倣った日本3大奇書ではありませんが、
奇書という言葉にふさわしい音楽作品は、世界的に見渡しても稀有な存在だと思います。

それでは、ゲルニカの世界 音楽 スタートです

本日のトラックリスト

01.ライブ

工場見学
夢の山嶽地帯
いつの日君帰る

昔京都にあったライブハウス、DeeBee’s が出していたカセット音源から
クレジットに82年3月21日のライブ演奏なので、まだデビュー前の音源になります。
いつの日君帰る、という曲は、渡辺はま子さんが歌った曲で、
(渡辺さんも歌っていますが、)何日君再来とは、別の曲になります。
本来の2番と3番の歌詞を交ぜて、2番として歌っています。
勿論、曲の間奏部分のセリフもオリジナルにはないです、
う~ん、戸川さんの声が初々しい。

02.銀輪は唄う

このシングル盤を出して程なく、ゲルニカとしての活動は一旦休止になり、
メンバーそれぞれのソロ活動へ移行します。
音楽的には、TEAC144によるカセット片面4トラックのテープダビングから、
オーケストラによるアレンジに移行しています。
ある意味、1番ピークの時点で活動がストップしてしまいました。
カラオケをバックに演奏していたので、当時としてもかなり斬新です。
今じゃ考えられませんが、当時、ニューウェーブのジャンルの中でも
バンドとしては見てもらえず、色物、際物グループとして評価されていました。

また音楽も、ウォーとか拳を振り上げる音楽でも無いので、
淡々と演奏が進んで行く進行に、聴く側の評価が二分されました。

後期ロマン派、印象派以降のクラシックの話になりますが、
急進派と呼ばれる様式美になるのでしょうか?
オケの各パートのメロディの節回しはアカデミズムを継承していて、
それでいて節々に尖っている。
ウエーベルンとかの音色旋律的な技法も随所に見受けられます。

活動再開後は、オーケストラをバックにしたアレンジが占めるのですが、
より劇版、映画音楽に近くなって、急進派の様な毒の要素が影をひそめました。

この曲は、何回聴いても聴き飽きない不思議な魅力に包まれています。

03.復興の唄
04.潜水艦
05.大油田交響楽
06.スケエテヰング・リング
07.曙
08.蘇州夜曲(デモ・テープ/1981)
09.集団農場の秋
10.水晶宮
11.少年の一番の友
12.輪転機
13.絶海
14.ブレヘメン
15.カフェ・ド・サヰコ
16.動力の姫
17.落日
18.マロニエ読本

まるで映画のワンシーンの様な情景描写と挿入歌であるかの様な錯覚を覚えます。
クラシックの急進派と呼ばれる人達の表現は、
それまでの音楽の持っていた甘いメロディに対して抵抗があって、
そういった要素は省かれていきます。
ゲルニカの作品の多くに見られるのですが、この作品だけは他と違う異質な感じがします。

強いて言えば、ゲルニカ作品の唯一のバラード、ですかね。

19.ノンシャランに街角で

【放送日時】

毎月第2、第4金曜日 夜19時~
FM81.5MHz ラジオスイートより ON AIR !

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